水族館のデッキ交換は全てオーダーメイドで

ある水族館のウッドデッキを全面交換するということでイペデッキをオーダーメイドで製作しています

※イペデッキとは https://www.ipezai.info/

「イペを図面の通りに作って持ってこれますか?」

図面を見た時に「厚さ」「幅」「長さ」「穴位置」「穴形状」が全てオーダーメイドで指示されていました

数量が10トントラック1車分くらいでしたので、それが作れる原板もあるのかを確認してから製作スタートです

「厚さ」「幅」「長さ」を指定された寸法に仕上げる事は容易ですが、穴加工は厄介です

「穴位置」については「厚さ」「幅」「長さ」を指定されていたのが逆に助かりました

既成サイズのまま穴だけをあける方が厄介なんです

それは木材ですので厳密に言うと若干反りや寸法誤差はあります

ここを「厚さ」「幅」「長さ」を再加工することにより、真っすぐで寸法誤差の無いデッキに仕上げてから穴をあけないとミリ単位でずれが生じます

ビスの穴は2mmずれるともうダメでしょう

穴位置を正確にとらえる為にも「厚さ」「幅」「長さ」の再加工は必須です

最後は「穴形状」です

ビスの頭が表面から上に出ないようにザグリ付きで穴をあけます

ここはこの形状のドリルを取り付けてあけていきます

ここに経験と知識が必要になってくるのですが、図面に指示されたとおりに機械をセットするだけではうまくいかないことが発生する可能性があるんです

図面と実際の現場のギャップがここに現われていて、現場を知っている人が図面の指示に少しアレンジを加えることで作業がうまくいくことになります

木材相手だと「機械にすべてお任せ」とはいかない箇所もあるんです

これは失敗を経験しないとわからない部分ですので、図面の指示と現場の現実をすり合わせてから製作しないととんでもないことになります

とはいえ出荷する時はやはり不安でした

10トントラック1車分ですので

「何事もなくうまくいきますように」

と祈りながら出荷した記憶があります

その後、特に連絡もなく数か月後に「完成しました」と連絡が来たときはホッとしました

「現場ではビス打ちだけの作業だったので早く終わりました」と言われた時はお役にたてれたと嬉しくなりました

ちょっと遠い場所なので難しいのですが、近くに行った時はぜひ立ち寄って見学したい現場ですね

イペデッキについて https://www.ipezai.info/

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投稿者: ipeadmin@

塚田木材株式会社 イペ担当 塚田智大 イペのウッドデッキ・角材の販売から加工までおこなっています

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