これはある水族館で使用するウッドデッキの写真です
「ビスの下穴もあけて持ってこれますか?」
かなりの枚数(10トントラック2台分)だったので、現場でこんな穴をあけるのは困難だと判断したのだと思います
ビスの穴位置が決まるという事は「まっすぐ」になっていることと「長さカット」も含まれることになります
「まっすぐ」とは通常のウッドデッキだと自然素材ですから多少の反りがどうしてもあります
各材料毎に反りにも違いがあるので、このまま穴をあけてしまうと穴位置がずれてしまいます
その為、厚さと幅をそろえる為に表面加工をしてまっすぐな材料にします
その後、長さカットも正確にして「すべての材料を同じサイズ・形状」にします
そこからようやく穴あけに入ります
ビス穴は小さいので数ミリズレると合わなくなります
ここは機械であけていくのですが、その為には先程の準備がとても重要になってきます
とりあえず考えられる不安要素は攻略して製品が出来上がってもやっぱり心配でした
到着してから「電話がかかってきたら怖いな・・・」と思いつつ過ごしてきましたが特に何の連絡もなく数か月後完成のお便りを頂いた時ようやく安心しました
このデッキならもう「取り付け」だけなのですが量が大量だったので人海戦術で大勢でビス打ちをおこなったそうです
ここまで来たらちょっと見に行きたい気持ちはあったのですが東北の遠方の場所だったのでなかなか行けずもったいないことをしたなと思います(写真撮りたかったな)
でも一つの案件でここまでの量をこなしたのは初めてだったのでいい経験をさせてもらいました
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