
「イペでこんな板作れますか?」
「これは何に使うんですか?」
「ラックの板にしようと思って」
最初「えっ」って思いましたが、どうやらイペの木肌をラックに活用したいということでした
初めての使用用途だったので、肝は「とにかく乾燥度合いだな」と思い、人工乾燥は2回かける必要がある、と想定して話を進めていきました

乾燥していないと木材は変形します
「室内で使う・ラック」
これを考えると乾燥が必須なのは当然です
指定されたサイズも薄い板だったのでちょうど良かったです(厚いとなかなか水分が抜けないんです)
しかし大きめの板を挽いて、人工乾燥を2回かけて、そこから変形したとしても指定サイズは取れるくらいの余裕を見ての製作です
※人工乾燥をかけた時にも変形は生じるので

とにかく「ラックに使える」という条件で指定されたサイズの板を製作して出荷しました
数か月後にこの写真が送られてきたときはこれを作った方・考えた方に感心してしまいました
「イペ」というものに対して「ウッドデッキで使うもの」という固定観念を持っていたのは私の方で、こんな柔軟なアイデアや使われ方があるんだなと気づかせてもらいました
多角的な面からイペの魅力・用途は様々だと感じます
※イペについて https://www.ipezai.info/