音質向上のイペ製スピーカー台

「イペでこんなの作れますか?」

一般の方から図面を頂きお問い合わせを受けました

「これは何に使われるのですか」

「スピーカーの下に敷こうと思って」

どうやら音響のスピーカーを硬い材質の上に置くと音質が向上するとのことでした

木製の硬い材=イペ

という事で今回は初めて「音響製品として」イペ材を加工していきます

ちょっと小さい写真になっちゃいましたがまずは「厚さと幅」を指定サイズに合わせたイペ板の製作です

幅230mmと既製品を超えるサイズだったので倉庫の中にある大型盤木からちょうどいいのがありましたのでそこから製作しました

ここまでは問題ないのですが、今回はここからが勝負です

「木製の硬い材=イペ」

という位なので、当然斜めカットも他の樹種よりも硬くて大変です

また幅も広いので神経を使うのと、斜めの面もスピーカーとの接地面なので表面をきれいに仕上げなければいけません

斜めカット・表面仕上げともイペは他の樹種よりも大変でした

台数が1台でよかったです

なんとか完成までこぎつけることが出来ました

音響製品は初めてでしたが、硬い木材というのはいろんな用途に広がるんだなと思いました

※イペについて https://www.ipezai.info/

もっといろんな場所で使ってもらう為の加工

今回はイペ材で「こんなサイズを作って下さい」とすべて特注寸法の製品を製作しました

イペの特注寸法への製作は得意とするところでしたので、早速製作に取り掛かります

まず桟で使用する20×45mmです

ウッドデッキ幅105mmを製材して2つに割ってから、表面加工をして20×45mmに仕上げます

角もR面取りしています

これは幅広の板材です

厚さ30mmで幅が280mmの超幅広サイズです

こちらに関してはウチで保管している大型盤木から製作します

倉庫に見に行くと80×300mmの盤木があったので、それを製材→4面加工で仕上げていきます

長さもジャストカットで40枚全て揃えました

これはちょっと変わった形の依頼です

1つの角だけを半径12Rにして欲しいとの依頼でした

丁度その刃物があったので、加工機にセットしてこの形状に仕上げました

あとは小さい小物の製作依頼です

こちらも長さをジャストカットして箱詰めしていきます

正直、使用用途に関しては不明ですが、こんな感じで「このサイズが欲しい」というご依頼はよくあります

倉庫に見に行ってその都度職人と相談して製作していきます

既成サイズだけではなく、いろんなサイズ・形状に仕上げる事で、いろんな場所・用途に使用して頂けると思うので、イペの可能性を広げる上でも依頼された製品をもっと作っていこうと思います

※イペについて https://www.ipezai.info/