イペのベランダ 塗装した時としない時の違い

あるお家で珍しく塗装付のイペのベランダが出来ました

おそらく変色に対しての対策だと思います

使っているデッキは厚さ30mmなので一般住宅としては十二分に対応できます(ちょっと根太の間隔までは確認していませんでしたが、もしかしてかなり広くとっているのかな?)

イペでしたら無塗装でも20年以上は腐食せずに使うことが出来ます

ただし無塗装の場合は雨の当たり具合にもよりますが1年くらいでこんな感じのグレー色になります

これはイペに限らず木材はみんなこの色になっていきます

その辺りの対策としての塗装かなと思っています

でもやはり完成した現場を見るのは面白いです

大体は現場に納入して終わりなので完成した現場を見る事は少ないんです

現場納入時はこんな感じだったので当たり前ですが完成時は見違えますね

クラシックなカッコいい色合いのイペのベランダの完成です

耐久年数は問題ありません

安心して長く使用して頂きたいと思います

※イペのベランダについて https://www.ipezai.info/

「ビス穴もあけて納入することは出来ます?」

「ビス穴もあけて納入することは出来ます?」

水族館のウッドデッキを交換するにあたって、現場での作業を出来る限り短縮したいという事で、指定のサイズ(厚さ・幅から長さカットまで)に仕上げてビス穴まであけて持ってこれるか、というお問い合わせでした

「了解しました」

とお応えして製作開始です

指定サイズに仕上げる、というのは手間ですが逆にこれが助かりました

既成サイズにビス穴をあけてくれ、と言われる方が逆に出来ないご要望になります

それは木材である以上、どうしても反りは生じています

反りが生じた状態でビス穴をあけるのは絶対にずれが生じてしまいます

今回のように厚さ・幅から長さまできちんと再加工して「真っすぐな」イペにしてからビス穴をあけないときちんとした位置にあかないことになります

とはいえ枚数がかなりの量だったので心配はありました

「これでいいと思うけど何か起きないかな」

と不安はよぎります

10トントラック一車分のデッキを製作して福島まで送りました

結果は特に問題もなく設置することが出来たそうです

枚数は多かったけれどもビス打ちだけの状態だったので設置も早く終わったそうです

確かにいつものようにデッキ材だけ納入して、現場でこの枚数をカットしたり下穴をあけてビス止めをしたりするのは不可能だったと思います(もしくはものすごく時間がかかっていたでしょう)

かなりの人数でおこなったそうですが、この加工費以上に日数の削減による人件費のコストダウンの方が大きいでしょう

神経を使う作業でしたが、設置完了までに少しはお役に立てられたらうれしいですね

※イペデッキの加工について https://www.ipezai.info/

「イペ材でこんなもの作れますか?」

「イペ材でこんなもの作れますか?」

お問い合わせの電話がかかってきたときに頂いた図面をみるとかなり変わった形の製作依頼でした

「これは何に使われるんですか?」

「機械に取り付ける部品なんです」

なぜこれを木製にする必要があるのかは分かりませんでしたが、ウチでやることは「イペでこれが出来るか?」ということです

一番厄介だったのが横と高さが130mmとかなり大きい所です

イペ角材の既製品は最大100×100mmです

これより大きいので特注対応用のイペの大型盤木から製材して取る必要があります

長さは300mmのモノが4個だったので、3mくらいの155×155mm角を切断して、そこから製材→四面加工して130×130mmに仕上げました

ここからはこの両側の大きい段差を付けます

刃物を当てた後で表面は綺麗に仕上げる必要があります

T字にしてから最後はボルトの穴あけで完了です

柔らかい木ならばそれほど難しい作業ではないのですが、イペは一つ一つの加工がやはり大変です(硬いので)

「木材である必要があり、かつ強度も必要」

機械部品に必要な要素がこれだったのでしょう

ここに関しては踏み込みませんでしたが、とりあえず我々が担当したところは出来上がったので後は発送して完了です

※イペ材の加工について https://www.ipezai.info/ 

イペの「安心感」は長い歴史と実績の賜物

現在、ベランダ(縁側)を作っているのですが、珍しく2種類のハードウッドを使用しています

地面から垂直に立っている束柱が「イペ」で、その上に取り付けている根太とデッキ板は「マニルカラ」というハードウッドを使う予定です

本来はオールイペで作る予定だったのですが予算の関係で根太とデッキを「マニルカラ」に変更してコストを抑えて製作開始となりました

イペは「ハードウッドの王様」と呼ばれる有名な木材です

お家の方もイペを希望されていたのですが、人気がある分価格はその分高めなのは否めません

「マニルカラ」も知名度ではイペより劣りますが、強度・耐久年数ではイペに引けを取らない木材です

知名度が低い分価格はイペより安いのでそれをかけ合わせてご予算の範疇に抑えることが出来ました

しかし、元々イペを希望されていたお家の方のご希望で「束柱」はイペでおこなうようになりました

束柱はベランダ全体を支える一番大事な場所です

床下で湿気もこもりやすく地面に近いこともあって腐食も一番しやすい場所になります

そこにご自身が一番信頼している「イペ」を置きたかったのでしょう

そこまで信頼されているイペはこれまでそれだけの実績を残してきたからだと思います

私が「マニルカラはイペと同じくらいの強度があります」といっても知らない樹種には不安感は残ると思います

実績で「安心感」を勝ち得ているイペはやっぱり「ハードウッドの王様」だなと思います

今回も丈夫なベランダ(縁側)が出来上がりました

「安心」してこれから20年以上にわたって使用してもらえればと思います

※イペについて https://www.ipezai.info/

太平洋を眺めながら

太平洋を眺めることができるこの場所に遊歩道を設置しました

ここはジオパークに指定された場所で、太平洋の長めに加えて地層の様子もじっくりと見ることが出来る貴重な場所です

遊歩道にはイペのウッドデッキをズラッと並べました

ボルト止めの設置により、現場で長さカットやボルトの穴あけをするのは不可能なので、指定サイズへの製作+長さカット+ボルトの穴あけ までおこなった完成品を10トントラック一台分納めました

ここまで加工をしたデッキはあとは大勢の作業者の方たちでボルト止めをするだけです(それでも相当な枚数がありましたが)

材料屋と作業者の共同作業でこのお仕事を最短時間で終わらせられるようにしました

思い出に残るいい案件でした

自分にとってもこの場所は印象深い場所になると思います

※イペウッドデッキについて https://www.ipezai.info/