
「イペをこの現場にこんな形にして持って来れる?」
工事業者さんからの図面を見た時に、厚み・幅・長さの指定からボルト穴の位置・形状まで指定のある製品でした
確かに、かなり長い遊歩道だったので、現場で穴あけやカットしたりするのは不可能だと思います(10トントラック1車分くらいありました)
職人と相談して
「逆にサイズ( 厚み・幅・長さ )の指定があるから出来るんちゃう」
という返答だったのでお受けしました

今回の肝は「ボルト穴の位置を正確に開ける」です
ここがずれると大変なことになってしまいます
その為に必要な事は「デッキをまっすぐにする」です
デッキは自然素材ですからどうしても多少の反りや縮みはあります
しかし今回の場合はその「多少のずれ」がボルトが入らなくなる原因になってしまいます
幸い「 厚み・幅・長さ の指定」がありましたので(具体的には35×140×2000mm)既成サイズのデッキ40×150×2100mmを表面加工+長さカットすることにより「多少のずれ」を修正することが出来ます
「まっすぐなイペデッキ35×140×2000mm」を作ってから図面通りにボルト穴をあける
これにより求められているデッキを作ることが出来ます

現場ではもう「ボルト締め」だけの作業になりました
この量だとかなりの時間短縮→人件費の削減につながったと思います
私も完成までヒヤヒヤしましたが問題なく終えることが出来て安心しました
私にとっても思い入れのある遊歩道になりました
※イペデッキの加工について https://www.ipezai.info/