今回はちょっと珍しい縁側が完成しました
「珍しい」というのは「デッキ板・根太=マニルカラ」「束柱=イペ」となっている点です
お家の方のご希望はまず「すぐ腐る木はダメ!!長持ちするイペがいい」ということでした
デッキ板から束柱・根太まで全てイペで揃える予定だったのですが、予算を超えてしまいました
そこで
「デッキ板・根太だけでもマニルカラにしましょう」
とご提案をさせて頂き今回の構造に決定しました
マニルカラの事はご存じなかったのでサンプルを持って行って触ってもらったところ、強度については大丈夫だという事を理解して頂きました
マニルカラだとイペよりも価格は安いので予算の範囲に入れることが出来ました
実は最初はすべてマニルカラに変更してご提案をしたのですが
「一部でもイペを使いたい」
とのご要望でした
これはお家の方の気持ちを考えると、イペでやりたかったけれども予算の問題で断念しなければいけない。
マニルカラは正直今知った材料なのでどうなんだろう?
だったと思います
デッキというのは実際の強度・耐久性だけでお施主さんは判断しているのではなく、周りの方の話や実績も含めて「この材料なら」といった「信頼性」が心情的に大きな要因になっていると思います
その点で行くとイペはマニルカラよりも「信頼性」の面で先んじているデッキです(「安心感」と言ってもいいかもしれません)
そこで一番腐食しやすい束柱をイペにして設置しました
束柱は縁側そのものを支える一番大事な場所です
そこをイペに任せることでお家の方の「安心感」も得ることが出来ました
出来上がった時、マニルカラも含めてこの縁側を気に入って頂けたので私も嬉しかったです
強さやコストだけでなく、心情面も考慮しながら適切なご提案をすることが大事なんだなと思いました
イペについて https://www.ipezai.info/