太平洋を眺めることができる遊歩道が出来ました
この辺りは「ジオパーク」にも認定されている場所で、雄大な太平洋の眺めと見ごたえのある地層の様子も拝見出来ます
今回はこちらの遊歩道のデッキ板の担当でした
「イペデッキでこんなの作れますか?」
図面を見ると、長さ・幅・厚さの指定だけではなく、滑り止めの波形加工に加えてボルト穴まで指定されていました
「現場でこれを加工するのは無理なんでそちらで全部仕上げてから持って来てもらいたいんです。現場での荷降ろしはしますので」
数量としては10トントラック1台分だったので
「これは責任重大だな」
と思いつつ、職人と相談して全て仕上げて納めることに決定しました
色んな加工しなくてはいけませんでしたが、それぞれ全部行うにはどのみち今回の加工はすべて行わなければならなかったので、ちょっと助かった面もあります
ボルトの穴まであけるとなると、当然ズレは許されません
イペデッキは自然素材なので多少の反りはあります
そこで最初は表面を加工して「まっすぐ」なデッキにする必要があったのです
その時「厚さ・幅・長さ」の指定があることが逆に幸いでした
このサイズに加工すすことで必然的に真っすぐなイペデッキが出来上がります
厚さの加工(削り)の時に「滑り止め(表面の波形)」も付けます
反りの無い真っすぐなデッキにしてからでないと正確にボルト穴はとらえられません
全ての工程が一連につながっていて、逆に良かったなと思いました
とはいえ数量が多かったのできちんと完成するまでは心配でした
その後、数か月特に連絡がなかったので見に行ったところこの遊歩道が出来上がっていたのです
私しかいませんでしたが独り占めできることで安堵と嬉しさがこみ上げてきました
現場ではボルト締めだけ
この状態にまで仕上げる事が「早い設置=人件費の削減」にもつながります
思い出深い場所が出来ました
雄大な景色を眺めながら端から端までゆっくり歩くと気持ちのいい時間を過ごせます
お近くに来られた際はぜひ一度お立ち寄りください
※イペについて https://www.ipezai.info/