2つのデザインを同居させた「塀」

イペのウッドデッキと角材を使用した塀が完成しました

こうやって同じところに2種類の塀をデザインするとこれはこれで一つだけのデザインの時と違った印象になります

イペは屋外使用年数が20年を超える木材ですので塀の材料に使用されることはよくあります

大体は右側の「ウッドデッキを横にして並べる」のが多いのですが、今回にのように角材(70×70mm)を立てらせるのもアリだなと思いました(これは初めて見ました)

こういった細い場所で角材を立てらせるのは適していると思うのですが、広い場所で立てらせるデザインはあまりないですね

狭い空間に細かく並べてのもいいと思います

デザインナーさんや設計士さんはやはりプロですからアイデアはいっぱい持っています

こうした完成現場を見るのは私にとっても勉強になることが多いですし、面白いです

これからも材料を納めた場所には時間を見て見に行ってこようと思います

※イペについて https://www.ipezai.info/

公園の喫茶コーナーにイペデッキ

国立公園の喫茶コーナーにあるウッドデッキを新しく交換しました

「イペウッドデッキ」という超硬質ウッドデッキを使用したのですが、これまで貼られていたのも「イペウッドデッキ」でした

20年以上使用してきて、見たところまだまだ使うことは出来るだろうなとは思いましたが、何かある前にこの場所分だけを交換して新しいものに変えようという事でした

確かに公園は公共施設であり安全面が最も重要視されます

「何かあってからでは遅い」というのも分かるし、また喫茶コーナーという事で「見た感じ」も重要視されるところです

強度的に使用できても、やはり20年以上雨風にさらされたウッドデッキの表面は色落ちや劣化が見て取れるところもあります

それを一新してこんな感じにすると休憩している時も気持ちがいいです

多くの人が訪れるこの場所で20年以上も役目を果たしたイペは担当の方にも信頼されています

「今度もイペで貼って下さい」

即決でした

雨風の当たるこの場所で、負荷も多くかかるこの場所で、また安全第一に長く使えることを証明してもらえると嬉しいです

※イペウッドデッキについて https://www.ipezai.info/

イペデッキの設置はビスが重要

こちらは「イペ専用ウッドデッキビス」です

イペのようなハードウッドデッキの設置はビスによって仕上がり・作業時間が大きく変わります

大きな違いは強度はもちろんですが、頭の部分がスクエア(▢)になっているところです

よくあるのはプラス(+)やマイナス(-)ですが、これだと途中でビスが詰まった時にプラスやマイナスがつぶれてしまいます

ここをスクエア(▢)にすることでドリルのパワーをビスに100%伝えることが出来て、イペの強度にも負けずに入っていきますし、ミスショットを無くることで時間短縮や綺麗な仕上がりにすることができます

こちらがドリルに取り付けるイペ専用ウッドデッキビス用のビットです

これはビスと一緒に同封しています

しかしイペデッキにビスを打つ時は下穴をあけてからにして下さい

こちらの大工さんは長さカットもして、下穴をあけてからビスを打ちこんでいます

そうするとこの枚数ですがすぐに設置が終わりました

準備が結構かかりますが、それでもかえってそちらの方が早く終わりますので「下穴」は必ずあけてから打つことをお勧めします

※イペ専用ウッドデッキビスについて https://www.ipezai.info/

中庭の縁側 イペで製作~完成まで

現在、「イペ」の縁側を製作しています

中庭の池をゆっくり眺めることが出来るような縁側を作ろうということで「イペ」を指名されました

「イペ」は「ハードウッドの王様」と呼ばれる程の超硬質木材です

ウッドデッキとしてこのような雨に濡れる場所でも「20年以上」使用することが出来ます

よくある塗装や防腐処理といった手間をかける必要はまったくありません

ただし、色落ちやササクレはいずれ生じるので、土足かスリッパを履いてもらいたいです

この強いイペを設置するのは他のデッキよりも大変です

カットしたりビスを打ちこむのがイチイチ手間で大工さん泣かせでもあります

今回も遠回りなようですが、ビスを打ちこむ前にすべて「下穴」をあけています

そうすることでミスショットもなくなり、逆に早くきれいに仕上げることが出来ます

こんな感じでビスが綺麗に入るのも事前の下穴の賜物です

打ち込むデッキ板は既に長さもカットして下穴も4カ所あけています

イペの事を理解している大工さんだな、というのが分かります

これでイペの縁側が完成しました

丈夫で長持ちする縁側です

これから20年以上にわたってお家の方には安心して活用して欲しいと思います

風流のあるこの中庭の眺めをまた楽しんでもらえればと思います

※イペデッキについて https://www.ipezai.info/

音質向上?イペ製スピーカー台

「イペでこんなの作れますか?」

「これは何に使われるんですか」

「スピーカーの下に敷こうと思って」

変わった形状の1台だけの製作依頼だったので、何に使うのかを聞いたところ「スピーカーの台」に使用するとのこと

どうやらスピーカーを硬い材質のモノの上に置くと音の響きが良くなるとのことで、オーディオ類にはそういった部品もあるとのことでした

「硬い=イペ」ということでお問い合わせをしてくれたそうです

正直、イペはウッドデッキで使用するモノという考えだったので初めて聞く用途はピンと来ていない点が多かったのですが、シンプルに「イペでこの形のものを作れるか」という事に集中しました

幅280mmというのがくせ者で、既成サイズ(ウッドデッキ)では到底無理なので、いつもの大型イペ盤木から取り出すことにしました

厚さ40mm 幅280mm 長さ1200mm これは出来ます

あとはこの硬いイペを「精度よく斜めカットできるか」という所です

職人と相談しながら「長さがこれ以上長いと難しいけれど1200mmやから何とかやってみるわ」ということで作業開始です

この斜めの面にスピーカーを置くでしょうからこの面の表面もツルツルの綺麗な仕上げにしないといけません

しかし機械では傾斜の面は加工できないので、ローテクな装置とあとは手作業で表面仕上げをしました

イペでは初めて見る形状だったので「いいモノが出来たんじゃないか」と勝手に思っています

あとはお届けしてどんな感想を持ってもらえるのかちょっと不安ですが、いい音質に向上してくれると嬉しいな

※イペの加工について https://www.ipezai.info/