こういった場所ほどイペの力が発揮する

ちょっと古い写真ですがこれらは川沿いの遊歩道の写真です

こういった場所はもちろん多くの方が訪れるので木材を使用する時の第一条件は「強さ」です

管理する方にとってすぐに腐食したり荷重に耐えられない木は全然ダメです

雨風にさらされた環境でも腐食せずに長く使えるモノ

これを満たす樹種として「イペ」という木材が使用されています

イペは屋外耐久年数20年以上です

こうした公共の場所に最もよく使用されているウッドデッキで「ハードウッドの王様」と呼ばれています

全国各地で使用されており、その実績と信頼は高く、現在でもこのような場所に木材を使用する時は「イペで行こう」となっています

触って頂くと一番わかりやすく初めての方は驚かれます

「これは硬いな~」

それで安心して頂けるくらいのモノです

塗装や防腐処理無しで20年以上の耐久性です

管理される方にとっても楽な樹種だと思います

今後もいろんな場所で活用して頂きたいと思います

※イペについて https://www.ipezai.info/

階段を新しく作り変えます

あるお家の中庭に木材の階段板を設置しました

「雨に強いイペで作りたいんですけどこんなサイズのモノは出来ますか?」

設計士さんからのお問い合わせで、ご要望のサイズが厚さ40mm 幅300mm 長さ1200mmの幅広の板でした

イペは「ハードウッドの王様」と呼ばれる超硬質木材で、雨にも強くこうした屋外でも20年以上は使用できるのでここに設置する材料としては最適だと思います

問題は40×300mmの一枚物が出来るかという所で倉庫に見に行ってきました

他のハードウッドは大体既成サイズが決まっていて、そのサイズに仕上げたものを輸入しているので「既成サイズもしくは既成サイズよりも小さいサイズ」しか作れません

イペの場合、過去にもこうした「既製品よりも大きいサイズ」のご要望が多いので、大型の角材や板を仕入れて準備していました

長さが短いこともあって、なんとか取れそうでしたので「製作できます」とお返事をして加工開始です

イペの大型盤木を製材して一周り大きいサイズにしてから表面を削って40×300mmに仕上げます

大体、ウチに来るのは「既製品じゃないサイズ」の依頼が多いので今回もそういったご依頼の一つです

こんなイペ材は珍しいでしょう

どこにもない階段が完成です

やっぱり周りがコンクリートで手すりが鉄、その中に階段を木材といった感じで異なる素材を同じ空間で使用するのはいいな、と感じます

お家の方にも喜んでもらえればと思います

※イペの階段について https://www.ipezai.info/

現場納入前の加工でトータルコストを削減

「イペで塀を作りたいんやけどここまでできる?」

イペのデッキを塀板として使用するにあたって、現場での加工を省略する為に長さカットとボルト穴もこっちであけて持って来て下さい、というご依頼です

この程度だったらすぐに出来るので「出来ますよ」とお応えして現場へ納入しました

イペは屋外耐久年数が20年以上もある超硬質木材です

塀板としては十分に役目を果たすことが出来る樹種ですが、大工さんにとってはちょっと加工が大変な樹種でもあります

そこでこちらへ加工費を払ってでも現場の作業時間を短縮させた方がトータルのコストが安くなると試算してのご依頼です

これだけの枚数が必要な範囲だったので、これを現場で長さカットしてボルトの穴をあけて取り付けてたら大変だったでしょう

事前に加工して持って行ったことで、お一人で一日で設置は出来ました

お施主さんの為に材料屋であるこちらと大工さんの共同作業で短時間の設置=コスト削減を果たすことが出来ました

丈夫で長持ちできるイペの塀板の完成です

塀板はデッキのような負荷もかからないのでデッキが20年以上使用ならもっと長く使えると思います

※イペの事前加工について https://www.ipezai.info/ 

「いしがき模様」と「鋸目模様」

これはイペウッドデッキの表面に「いしがき模様」を彫り込んだモノです

デザイン加工の一種で、ウッドデッキにも「強さ」だけでなく別の何かを持たせたいと思い取り組んだものです

もしこれがお店のテラスに設置されていたら見た事の無い場所になり人目を惹くと思います

見た目の「インパクト」が特徴となり、これは色が変化しても衰えることのない特徴となります

こちらは「鋸目模様」です

これもデザイン加工の一種で、こちらもインパクトのある製品になります

「イペウッドデッキ」はこれまで「強さ」が一番の特徴で、いろんな場所で活用されてきました

個人的にちょっと悔しかったのは、屋外にウッドデッキを貼る以上、色が落ちて最後はグレー色になります

これは避けられない所でそうすると「どのデッキを貼ろうが最後はみんな一緒の見た目になってしまう」ということです

無塗装の場合、1年もすればどの木材もグレーになっているでしょう

そこで「色落ちしても特徴のあるモノを作りたい」と思いこれらの製品が誕生したのです

嬉しかったのが、これらの製品を「家具に使いたい」「室内の壁に使いたい」といって使用して頂いた事です

これまでの外構とは全く異なる用途で「デザイン」を求めて使って頂いたことが嬉しかったです

ウッドデッキも一つ加工を加えることでまた違う価値を持った製品に生まれ変われるのだなと思います

※イペデッキのデザイン加工について https://www.ipezai.info/

「車のシフトノブをイペで作ろうと思って」

ちょっと珍しい依頼で「イペでこんな形のモノが欲しいんですけど」ということで側の球体に根元を円柱にした形のモノを作りました

最初はこの形だけが描かれた図面だったので

「これは何に使うものなんですか?」

と尋ねたところ

「シフトノブにしようと思って」

正直、車のシフトノブにイペ材を使うなんて想像もできなかったのですが、試作用として一回作ってみようということでした

初めての経験で、イペの硬さにもかかわらず、最終形状の仕上げはほぼ手作業になるのでうちの職人に感謝です

手作業が多かったので個数が2個なのも助かりました

数か月後、この写真が送られてきたときに感心しました

世の中には面白いことを考える方が多いなと思い、自分よりも柔軟だなとも思います

※イペについて https://www.ipezai.info/