「イペでこんなの作れますか?ラックにしようと思って」

「イペでこんな板作れますか?」

「これは何に使うんですか?」

「ラックの板にしようと思って」

最初「えっ」って思いましたが、どうやらイペの木肌をラックに活用したいということでした

初めての使用用途だったので、肝は「とにかく乾燥度合いだな」と思い、人工乾燥は2回かける必要がある、と想定して話を進めていきました

乾燥していないと木材は変形します

「室内で使う・ラック」

これを考えると乾燥が必須なのは当然です

指定されたサイズも薄い板だったのでちょうど良かったです(厚いとなかなか水分が抜けないんです)

しかし大きめの板を挽いて、人工乾燥を2回かけて、そこから変形したとしても指定サイズは取れるくらいの余裕を見ての製作です

※人工乾燥をかけた時にも変形は生じるので

とにかく「ラックに使える」という条件で指定されたサイズの板を製作して出荷しました

数か月後にこの写真が送られてきたときはこれを作った方・考えた方に感心してしまいました

「イペ」というものに対して「ウッドデッキで使うもの」という固定観念を持っていたのは私の方で、こんな柔軟なアイデアや使われ方があるんだなと気づかせてもらいました

多角的な面からイペの魅力・用途は様々だと感じます

※イペについて https://www.ipezai.info/

何も気にせず過ごせる時間をできる限り長くしたい

新しく設置した縁側です

以前あったものが老朽化の為、今回は全て「イペ」というハードウッドで設置しております

「イペ」はこのお家の方からのご指名で「相当強いみたいやね」と言われていました

確かにイペはハードウッドの代名詞であるウッドデッキで「ハードウッドの王様」と呼ばれるくらいいろんな場所で活用されています

特に海岸沿いや川沿いなど木材にとっては腐食しやすい場所ほど利用されている気がします

それほど強いウッドデッキなので一般の方にも名が浸透しているようで、今回の施工にいたしました

また建築会社さんが入念に表面に塗装も施しています

イペは無塗装でも20年以上使用できるので、これで更なる耐水性が向上されています

でも今回の塗装は耐水性の向上というよりも色落ちの対策の方が大きいかなと思います

無塗装だと当然徐々に色が変わってグレー色になっていきます

お好みの色合いをキープさせたい場合は表面塗装しかありません

床下もイペの束柱ですので安心して活用して頂ければと思います

ここが一番腐食しやすい場所なので、デッキ材よりも下地の束柱・大引き・根太ほど丈夫な材料にした方が寿命が延びます

いざ生活が始まると縁側の耐久性とかには気にしなくなると思いますが、腐食すると「これ大丈夫かな」と不安になってきます

イペも永遠に使えるわけではないのでいずれ腐食する時が来ますが、その時をできる先に見送ることが出来るのが利点です

「何も気にすることなく過ごせる」

これが最も大事なことだと思います

※イペについて https://www.ipezai.info/

公園のテーブルに何を使えばいいのか

こちらは「イペ」という木材で作ったテーブル板です

「イペ」は指名で製作の依頼がありました

公園に設置するテーブルということで、お客さんの狙いとして「腐食に強い、長く使うことが出来るテーブル」にしようという事でしょう

「イペ」という木は非常に耐水性・強度に優れた木材で、公園や遊歩道など雨に濡れるような公共の場所に最もよく使用されています

一番使われているのは「ウッドデッキ」としてでしょう

おそらくウッドデッキとしての実績から、「今回のテーブルもイペでいきたい」という風になったのだと思います

あと今回の厚さ40mmで幅280mmは特別に作らなければいけないサイズ(既製品にはありません)でこれを作れるのもイペしかない、という事情もあります

でもイペを指名したのは正解です

希望サイズで耐水性・耐久面でも使用用途に適した選択だと思います

これを使えば20年以上は間違いなく使用できます(ただし色落ちやササクレは発生します)

色落ちやササクレを防ぎたいのであれば表面の塗装や定期的なペーパー掛けが必要になりますが、本体の板が腐ることはありません

これを使って長期間安心して使えるテーブルに仕上げて欲しいと思います

※イペについて https://www.ipezai.info/

木材を選ぶ基準は「実績=信頼」

今度公園に設置するイペ柱140×140mmです

これは既製品サイズ(最大100×100mm)を大きく超えるサイズだったのでいつもの大型盤木(角材)から製材→加工して取り出しました

イペで140角だったら相当頑丈な柱になります

公園仕様の木材は何よりも「耐久年数」が大事です

管理する方も一度設置したら一本一本監視するのは不可能ですので「それをしなくても大丈夫な木」を求めています

そういったご要望に応えてきたのが「イペ」です

1980年代に公園や遊歩道などに木材を使用する流れがあり、その時最初に一番使われたのが「イペ」です

その後の経過も順調で信頼を勝ち得たからこそ、今もイペの使用が求められています

その後、いろんなハードウッドが日本に入ってきましたが「20年以上の使用実績」を持つ樹種はイペとウリンくらいでしょうか

例え20年以上使用できる樹種はあるのですが、やはり使用する方にとってまだ実績のない木を選ぶのは勇気がいるんです

「実績=信頼」があることはイペの強みだと思います

でも実際にきちんとその期待に応える役目を果たしたことからその信頼を得ているので、イペの選択は当然間違いありません

今回もまたいい柱が設置されます

また実績を積んで信頼を勝ち得ていくことでしょう

※イペについて https://www.ipezai.info/

「イペ材で30×230mmって作れる?」

今回、あるお家の手すりを担当しました

建築会社さんから

「イペ材で30×230mmって作れる?」

という問い合わせがあり

「出来ますけど、何に使われるんですか?」

「手すりにしたいなと思って」

なるほど、雨に強い材料で高級感を出したいのが狙いだなと思い製作を開始しました

イペは非常に強度の強い性質を持ち、雨に濡れる場所や海沿い・川沿いなど木材にとって厳しい環境でよく選ばれる材料です

2階の手すりという事もあって、まずは「耐水性」を配慮した材料選定です

また、今回の肝になるのがサイズの30×230mmです

イペのような「ハードウッド」と呼ばれる高耐久性木材は他にもあるんですが、30×230mmの「乾燥した」材料を作ることが出来るのはイペだけだと思います

乾燥していないと反り・縮み・ひび割れがすぐに生じる為、乾燥材であることは必須です

イペの用途は多岐にわたる為、他のハードウッドには無い大型の板や角材も輸入されているんです

その為今回のようなサイズも製作が可能で、手すりへの対応もできます

イペは高級感のある見た目で、機能としても20年以上は間違いなくもちます

完成したところを見た時「綺麗な手すりだな」と思いました

お家の方にも喜んで頂き私も嬉しいです

※イペについて https://www.ipezai.info/