「イペでこんなものを作れますか?」
建築会社さんから図面を持ってこられて
「これは何に使うんですか?」
「柱カバーに使うんです」
正直、ピンときませんでしたが要はこれが出来るかどうかという所で
「かなり難しいことは間違いない。柱カバーっていう事は家の中で使うから乾燥も充分にさせてないといけない」
要点はここだなと思って、後は最初のハードルの図面の部品のモノが取れる材料があるか、からのチェックです
ほぼ完成品の状態で後が組み立てるだけ、の状態にまで仕上げなければいけないので責任重大です(ビス穴まで)
柱カバーということで厚さは薄く幅が広いことから全て特注サイズに製材から始めなければいけません
全ての部品の材料が取れることが分かったので、後は職人と相談してこれらの形状のものが作れるかどうかの打ち合わせです
「乾燥が大事やから人工乾燥は2回かけてくれ。そこから加工するわ」
と言ってもらえたので、このお仕事のお引き受けを了承して作業開始です
「こんなところにも穴をあけるのか」
という位今までした事の無い作業の連続でしたがとりあえず完成させるところまで行きました
とはいえやはり不安で「ちゃんと組み立てられたんだろうか」と不安でしたが、その後「出来ました」と連絡があって見に行ってきました
見事に組み合わされていて、ようやく安心しました
こんな使い方は初めてだったのでどうなることかと思いましたが、やっぱり完成したのを見ると嬉しさも人一倍です
この写真をいっぱい取って職人に見せた所「すごいな~」と喜んでいました(自分が作ったんですよ)
建築会社さんが「イペの模様が好きで、家で使おうと思って依頼したんですよ」と言われたとき、イペは見た目も活かせたら喜んでもらえるんだと気づかせてもらいました
自分でも見えてない魅力がまだあるんだなと再確認しました
※イペについて https://www.ipezai.info/